「より」だけじゃ足りない時、学術書はどう書くか
論文やレポートで「AよりもBのほうが…」と書きたい場面はよくある。「より」で事足りることも多いけど、尺度が一段上がったことを強調したい時、「〜にもまして」という表現が効く。読み方は「にもまして」。意味は「〜よりもさらに」。例えば「語学力の重要性は昔日にもまして高まっている」のように使う。昔より今がさらに上を行っている、というニュアンスが「まして」一語で立ち上がる。
気をつけたいのは、比較の基準が名詞であること。「昔」や「以前」のような時間名詞と相性がいいし、「父母にもまして子を愛する人はいない」のように人にも使える。ただし動詞や形容詞をそのまま前に置くのは不自然で、そういう時は「〜のにもまして」との形にする。じゃあ次の文、どこがおかしいか。「彼の成績は去年にもまして良かった」—実はこれ、問題なし。去年が時間名詞だから。「彼が頑張ったにもまして結果が出た」—これは??「頑張ったことにもまして」なら正しいが、動詞節を裸で置くと変??。
学術文章でこの表現を使うと、「単なる比較ではなく、格段の差がある」という著者の判断が響く。論理の説得力を一段上げたい時、覚えておいて損はない。
#日本語
論文やレポートで「AよりもBのほうが…」と書きたい場面はよくある。「より」で事足りることも多いけど、尺度が一段上がったことを強調したい時、「〜にもまして」という表現が効く。読み方は「にもまして」。意味は「〜よりもさらに」。例えば「語学力の重要性は昔日にもまして高まっている」のように使う。昔より今がさらに上を行っている、というニュアンスが「まして」一語で立ち上がる。
気をつけたいのは、比較の基準が名詞であること。「昔」や「以前」のような時間名詞と相性がいいし、「父母にもまして子を愛する人はいない」のように人にも使える。ただし動詞や形容詞をそのまま前に置くのは不自然で、そういう時は「〜のにもまして」との形にする。じゃあ次の文、どこがおかしいか。「彼の成績は去年にもまして良かった」—実はこれ、問題なし。去年が時間名詞だから。「彼が頑張ったにもまして結果が出た」—これは??「頑張ったことにもまして」なら正しいが、動詞節を裸で置くと変??。
学術文章でこの表現を使うと、「単なる比較ではなく、格段の差がある」という著者の判断が響く。論理の説得力を一段上げたい時、覚えておいて損はない。
#日本語